人生が変わる家計簿のすすめ 結婚&生活費25%削減&投資開始
1年しっかり家計簿をつけたことで人生が変わった話をまとめます。
お金に関しての不安がなくなったこと、これがどれだけ大きいことか。
もちろんポット家は夫がうつであることもあり、未来はわかりません。
お金の使い方は、暮らし方でもあり、
暮らしの方針の解像度がグッと上がり、幸せ度もグッとましました。
- 年間の予算と実績
- ポット家流家計簿のつけ方
- 1ヶ月の変化 ー全資産・ポイント資産がわかったー
- 3ヶ月の変化 ーお互いの価値観は家計簿でわかるー
- 半年の変化 ー慣れてくると詳細に目がいくー
- 1年の変化 ー家庭経営方針がわかり幸せになるー
- ポット家 家庭経営方針
- 気づくことで幸せになる
まずはポット家の現状・家計についてはこちら
2019年の始まりに、夫婦でライフプランを立て、1年の支出の予算をたてました。
ざっくりの予算で、必要に応じて使うというものでしたが、予想通りそこそこの
抑制が効き、ほとんどの項目で予算内ですみました。
引っ越しといった予定外のことも起きましたが、臨機応変さも大切。
ポット家はここで筋道たった家計戦略?をこれからは本格的な運用フェーズへ。
家族の成長や考え方がアップデートされるたびに、見直ししていきたいと思います。
年間の予算と実績
年間の生活固定費 ¥1,684,703(予算 ¥1,740,000)
年間の基本生活(変動)費 ¥2,337,741 (予算 ¥3,128,000)
特別費(結婚パーティ、出産、引っ越し) ¥1,472,509 (¥600,000)
ポット家としては、激動の2019年。
2月 都心SOHO用マンションから夫の勤務地へ完全転居
3月 仕事をやめ(細々とお手伝いをしてましたが)
4月 里帰り出産のため実家に夫と二人でお世話になる
6月 出産
8月 マンションから一軒家賃貸へ引っ越し、夫仕事復帰
9月 里帰りから戻り3人生活のスタート
基本生活費は予算比74%。
アラフォーで独身貴族をやってきた二人だったので最初は甘々の予算にしておいたことが大きいです。これ、実は続けるコツかもしれません。
しかし、二人で家計簿をつけることで抑制が働いたこと、子が生まれて引きこもり生活でお金を使わなかったことが予算より削減できた要因です。
しかし特に問題ないので、今後はこれをベースにして行きます。
それでも実家へも食費と格安の下宿代(笑)は支払っていましたし
基本生活費に大きく差異はないかと思います。
特別費は予算比245%
今年は、結婚パーティ、出産、の予定はわかっており、それは予算内。
引っ越し費用が予算外でした。物件取得費、引っ越し、家財等で80万弱の出費でした。
子がもう少し大きくなると教育費やレジャー費が増えると思いますが、
あと2-3年は年間400万くらいの生活コストになるかと考えています。
なぜ家計簿は1年つけるべきか
結婚というものを意識してすぐに彼と付き合うことになるのですが、自分を結婚体質にしようと思ってすぐにやったのが家計簿でした。
はじめて自分で家計簿をつけはじめました。その頃は、同棲中ということもあり、どれだけ生活費を負担しあうか、とにかく全量を把握しようと思ってのことでした。
しかし、
1ヶ月でみるみるうちに行動がかわり、
3ヶ月共有したところでお互いの価値観がわかって結婚がするっと決まり、
1年で家計経営方針が決まり、幸せ度がグッとアップしました。
注意)
ここでの1ヶ月の変化、1年の変化は、実際の1年ではありません。同棲中の1ヶ月3ヶ月の変化。完全同居から始めた1年の変化というようにズレがあります。ただ、夫婦になってまる一年つけてみれば、期間として1年のみで変化を感じられたと思います。
ただ、家計簿の開始はいつからはじめてもOKですが、やはり1月開始、もしくは4月開始で1年を捉えるのがわかりやすいと思います。
ポット家流家計簿のつけ方
特に新しい方法でもないと思うのですが、freeeとかマネーフォワードとかzaimとかアプリで色々管理するのもいいな〜と思っていた私ですが、どこかエクセル世代。
ざっと俯瞰してみれて修正できるといった点から、googleスプレッドシートではじめました。私の個人事業の帳簿もこうしているのですが、結局これが一番わかりやすい。
夫と共有して、いつもはスマフォから入力しています。ちょっとした空き時間に入れるので、両者共に苦になったことはありません。
私の事業の方の帳簿はいつも大変なことになっていたのですが><これから再開後もこの姿勢が身についているので、難なく管理できそうです。これもよかった点。
1ヶ月の変化 ー全資産・ポイント資産がわかったー
買うことになんの意識していなかったペットボトルの水や毎日飲んでいたセブンのコーヒー。これ、ライフラインでした。
チリツモです、チリツモ。身にしみます。チリツモ。
独身時代は、シーズン毎に10万くらいは衣服に使っていたし、昼は外食100%、夜も2軒目〜タクシーなんてざらでした。ブランド品などを買い漁るような生活をしていた訳ではないですが、必要なもの!と判断すれば、お金を厭わず使っていた生活。
しかしすでに結婚体質への生活改善で節約モードに入っていたにも関わらず、こんなに使っているのか、と。
そしてやっと重い腰をあげ、以下のことが実施できたのです。
・クレジットカードの解約
ポイントは2万以上。さらに知らないサブスクサービスにいくつか加入していた・・・
必要なものだけに絞ることができた。有料カードは2枚もあった
ポイントの還元しつつ、iphoneのwalletに移行して(おさいふケータイ)、デポジット分も還元
・カードの明細を把握
これにより、全ての資産をやっと把握できたのです。断捨離の前に「全部をまず出す」でもこれがなんと重いことか・・・。この段階にたどり着けたのは、家計簿をつけて自分の行動がお金から見えて、びっくりした衝撃からでした。
3ヶ月の変化 ーお互いの価値観は家計簿でわかるー
彼との同棲生活でも家計簿を共有することで、お金の価値観を擦り合わせてきました。上述しましたが、お金の使い方で行動と思考が丸わかりです!
そう、お金というよりも、行動と思考、その結果のお金と考えると非常に興味深く、自分と相手が見えてくるのです。今度は、その丸わかりを丸裸にすることで、お互いの本当のところが見え、価値観の擦り合わせができるのです。
もう一つの観点としては、丸裸にしておかないと、家計管理の戦略も立てられず、結果たまらないということ。これは、よくFPさんの家計簿診断の記事でよく目にします。共働きで別財布だと、たまらない。それは独身時代の私の生活からすればかなりうなづけます。大事なのは、夫と二人で家庭の共同経営責任者になること、なんです。逃げ恥らぶ。
すぐに妊娠し、私が専業になったのも大きいのですが。今は、二人で家計を運用している感覚で、とても信頼のおけるパートナーであり、相手の大切にしたいものを尊重できるようになっています。
半年の変化 ー慣れてくると詳細に目がいくー
スタートアップで働いていたときの話なのですが、総売上をリアルタイムで把握していました(売上がくると全員にメールが飛ぶというがっつり立ち上げ時期)。
例えば、14時までに600万到達しているとその日の売り上げは1000万を超える、など、リアルタイムの売上情報を見ながら、数字を感覚的に全員で共有していて、ざっと平均的な動きがあると肌感覚で理解していました。
注文がいつもより多く推移した日は、何が原因だったか、なんの施策が当たったのか、すぐさま理解できるというわけです。熱いうちなので楽しく感じすぐに施策に反映できるのですよね。
それが、家計簿でも同じです。10日時点の総額などパッと見れると、今月はこれに使ったからか、生協が結構かさんでるな、などと理解してくるわけです。
そうすると、何買ったっけ?何が高いんだっけ?と詳細に興味が出てきて、特に節約するという意識ではなく、施策を練る感覚で、どうせ同じ肉ならば、生協でこのタイミングで買っておこうとか、このメニューを生協の食材で作るとだいたいこの金額など、わかってくるのです。
例えば、和牛で牛丼を作った折には、その週は少しコストが上がるわけですが、QOLで見たときに豚丼を食べるのとそう幸せは変わらなかったりするんですよね。栄養価的にも、ビタミンや鉄や亜鉛といった栄養素が豊富なので、たまにはとりたいものの、豚肉もビタミンや鉄分は豊富です。牛肉は豚肉の価格の倍かそれ以上なので、豚肉がいいか、となるわけです。さらに、夫も私も油分が得意でない上、私は脂質の代謝が難しい体質で、遺伝子検査でも血液検査結果でもその傾向が読み取れます。それゆえ、豚でも豚バラや肩ロースよりも、豚こま肉や豚もも肉が好ましく、たまたま安い肉ですんでしまう。あら、幸せ。と。対して深い話でもないんですが、これを実際に腹落ちしていると、幸せ感が違うのです。理解してやってるのと理解しないでやってるのとでは、幸福度に大きく差異があると思うのです。
そうして、メニューあたりの価格も頭にインプットされ、食材を買うときにも、すぐさま安い高いがわかり、献立を決めるのにも迷わなくなりました。家計簿から食生活の話になってしまったのですが、これはものすごく重要で、次のパラグラフでも述べるのですが、栄養と価格とが頭に入ってからQOLが上がったのは大きかったです。
理解しているかの認知の話、価格と価値は違うのだという経済学の話まで及びます。
これは大きな気づきでした。
1年の変化 ー家庭経営方針がわかり幸せになるー
家計簿をつけて月々のコストがわかってくると、一般的な尺度との比較が面白くなります。また、自分たちが何にお金をかけていて、何はかけていないかがわかることで、節約の観点というよりも、「何を大切にしているのか」がわかってきます。
結婚後すぐに妊娠したあとは、引きこもりになり、横になりながら家計簿ブログ、家計簿診断記事を読み漁ったことでわかってきたことは以下。
ポット家 家庭経営方針
大切なのは「健康」「食養生」にはコストをかけてよし
健康のための食生活(現状では高タンパク質+低糖質+砂糖をできるだけ使わない+食物繊維)をキープし、基本調味料には必要なお金をかける生活。
できるだけ産地がわかり安全基準の高い、生協の肉・魚を利用。そうすると、一食あたりはだいたい一人300円程度になります。朝ごはんはもう少し適当なので、一人一日あたり700〜800円平均となり、2人で1500円。30日で45000円程度となります。
ご褒美食材やフルーツ、大好きなアイスクリーム(これはやめられず。笑 1ヶ月あたり3000円)いつも気軽に美味しいコーヒーを飲むためにネスプレッソのカプセル(毎回ポイントを駆使して25%引きで購入し1ヶ月あたり4000円程度)は嗜好品ですが、毎日の暮らしの豊かさには欠かせず、食費は55000円くらい。
節約上手なご家庭では、1ヶ月2.5万円や3万円という方もおり、一時はできるものか考えてみたのですが、ポット家流「健康」を守るためには、やはり、これくらいはかかる、そう認識し、迷わず使っています。かの、勝間和代さんもyoutubeで、一食あたり350円くらいとおっしゃっていて、うなづきました。
繋がりを大切にする 交際費は削らない
子育てにおいては、「自分で決められる」そして豊かになっていって欲しいという思いから、やりたい気持ちを大切にしたいと思っています。
そして、まわりの人たちとの繋がりを大切にし、関係を作っていけるように、とも思います。そのために、親の繋がりもとっても大切。
交際費はあまり意識せずに、使えるようにと思っています。
触れ合って育つという大切な考え方は、佐々木先生のこの本。
学びは大切にしたい
仕事をしようとしまいと、やはりインプットは大切。気になった本はすぐに手を出せる余裕は持っておきたい。
新しい情報を理解することで、前頭葉のトレーニングになります。これは自分で意思決定するために大切なこと。こどもにも身につけてもらいたいので自分も実践しておきたいと思っています。そのために本や教育への投資(もちろんきちんと吟味しますが)の枠も大切にします。
それ以外のところは、できるだけ節約しますが、上記も含めて、月々の予算ができていいれば、その範囲では必要なことにきちんと使うことも幸せな気持ちになるため大切と思っています。ただ、上記の3つが充実していると本当に無駄使いは減り、健康になっていきます。
夫婦で家計経営する
勝間和代さんは、下の著書で収入の2割は投資(ドルコスト投資といって、月々に定額の分散型の投資信託を購入する方法)に回すとおっしゃっておりますが、本当に2割できるのか?また投資などしたことがなかったので、不安もあり、めんどくささと合わせて、腰が重かったわけです。
家計簿をつけて1年がたち、健康に充実に暮らす予算がわかった上で、お金とライフプランがしっかりたてられたのです。やはりきちんとしたインプット情報がなければ、安心して運用設計ができません。
1年しっかりやりきることで、子育てにも家族の健康にも大切なお金の使い方・増やし方を夫と二人で共同経営できるのはとても楽しく、チームとして同じ方向を見れているなと思います。
自分らしいポット家らしい未来を選択する
夫は、仕事においても責任感持ってやっていますが、そこまで情熱を注げるものではなさそうです。
私もそれは賛同で、自分の人生、子育ての責任が果たせれば、決断して良いと思うのです。夫をみていると、より早くやめられるように設計したい、とすら思えるようになってきました。これはライフプランをたてられ、なおかつ、今の生活さえ守れれば、幸せだということがわかったから、より現実的に話せるようになりました。
あとはドルコスト投資法で運用し老後の費用を確保し、あとは、子どもの生活と学費+毎月の基本生活費があれば、怖くない、と。
夫が仕事をやめて、私の稼ぎでも可能なところを計算しておけば、夫婦共に気持ちが自由になれたのです。
世間を気にすることなく、私らしく夫らしく、ポット夫婦ならではの人生が決められれば、幸せなんだと気づくことができました。
これ、本当にグッと幸せ感がまし、娘の健康の心配以外は、多少のことでは動じなくなりました。
気づくことで幸せになる
自己決定できるという指標が幸福度に大きく貢献する(所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる 2万人を調査 | Research at Kobe)という調査があるように、自分で決めることができることって幸せになるためにとっても大切だと思います。
しかし、決めるためには、わかっていること、さらに腹落ちしていること、がとても大切に思います。なんとなく、という段階から、そうだ、これが大切だったんだ、というような気づきを何度も繰り返すことでクリアになっていきます。
1年で必要なのは、小さな気づき繰り返し→そこそこ大きな変化(1ヶ月単位、3ヶ月単位)→季節性も踏まえた1年での大きな理解、がおき、方針が決まるという流れを体験することになるからなのです。この小さな気づきを飛び級することはできず、それはこどもの発達と同じなんです。ちょっとずつ積み上げる、これは避けられないなと思います。記事を読んだり、まとまった書籍を読むことで、加速したり、理解の解像度が深まることは大いにあります。そして、これは変化し続けると思います。
今は、子への授乳があり、2歳までは授乳の可能性があるのでそうはいきませんが、自由になれる方針を持っておくこと、これが本当に大切と腹落ちするのに1年。素晴らしいプロセスだったと思います。
参考にした本。
FPの勉強(受験する気はないのですが、テキストを読みライフプランを立てることで、
網羅的にファイナンスの知識が得られると思い、テキストを読破しライフプランを立てました。)を通じて、使うお金、運用するお金についてしっかり勉強できました。