手づかみ食べ離乳食 BLWの出会い
赤ちゃんが6ヶ月から手づかみで大人と同じ食事を食べる、BLWという離乳食法がロンドンで人気となっているらしい。2019年11月に和訳本が出され、私も手にすることになったのです。
前回記事(手づかみ食べ 離乳食 )にしようと決めてから2週間ほど経過していました。
これまでの手づかみ食べの様子
娘は、6ヶ月と1週間になりました。野菜出汁が大好きで自分で器をもって飲もうとし、わたしがサポートしながらになりますが、コップからも飲んでいます。
しかし、、、。
野菜のペーストは食べません。まだ、べぇっと出すのです。
栄養はまだまだ母乳からなので、とくに食べないことに焦りもないのですが、なんだか違和感を感じる日々。
違和感の元は、、自分の作る離乳食がいまいち食べ物と言う感じがしないと言うことで。インスタで、同じ月齢の子たちが完食としていると、そうかぁと思えど、ものすごく素敵な器に素敵にディスプレイされたその離乳食すら、美味しそうに見えず、どんどん疑問がわいてきたのです。本当に大変なお仕事をママたちがされているのを尊敬しながら・・・。
野菜スティックで手づかみ食べを意識してみたら・・・
乳児と大人の嚥下機能は違うかもしれませんが、ペーストを食べてみて、なんだかとても食べにくく感じたのです。そこでまだまだ手づかみ食べには早い時期と思えど、野菜スティックをおいて、わたしもいっしょにご飯を食べてみました。
すると、、
コップやお椀をつかみ、遊び始め、わたしが食べる姿をじろじろみつめ、スプーンを手に取り、口にし、いつもはある液体がスプーンにないので、怒り...うまくいかないイライラがでてきたのです。そっか、、もっと自由にしたかったんだと、気付かされたのです。わたしたち2人がご飯を食べている時も、よく騒いでいました。もっと早くからご飯をともにすればよかった、、と反省もうまれました。
清水フサ子さんの手づかみ食べとBLW(baby led weaning)の違い
前回記事で紹介した清水先生が実践されている「手づかみ食べ」と、今回読んだ手づかみ食べの本は、基本理念は同じ。
子どもが主導して「手でつかんで食べる」ということ
食べ物を掴んだり舐めたりするのは、6ヶ月頃で、8ヶ月頃には食べ始めるというのは、この本でも清水先生の本でも同じである。
違いは
清水フサ子さんは
・6ヶ月頃、野菜出汁や白湯をスプーンで食べさせてから離乳を開始し、本格的な手づかみ食べに入る前には、ペーストを食べさせている。
・タンパク質の開始は8ヶ月頃(手づかみ食べが始まった頃と解釈して)やお米の開始は、10ヶ頃とのこと。
BLWでは、最初の一口が「スプーンではなく自分の手」であるということだ。
大した差がないようでいて、かなり大きな差だ。そして、親と同じものを食べさせているため、タンパク質も赤ちゃんの意思でとらせている。私は、すでに、スプーンで野菜出汁を飲ませてしまっているので、最初の一口を自分で決めさせてやれなかった・・・という状況ではあるが、これから、自らの手で掴ませてやりたい、そういう気持ちにさせてくれる、情熱と根拠のある一冊。
BLWでは、
・食事の時間は家族と一緒に食卓につく
・赤ちゃんが食べ物を手で掴んで興味を示したら、すぐに、食べ物で遊んだりするように促す(食べなくてOK)
・食べ物をペーストにせず、掴めるくらいの大きさと形にする
・誰かにスプーンで与えられるのではなく、赤ちゃんが食べる
・どれくらいの量を食べるか、どれくらいの速さで食べ物の種類を増やしていくかは、赤ちゃんが決める
・赤ちゃんが欲しがる間は、授乳し続ける。量も赤ちゃんが決める
赤ちゃんが、ペーストに興味を示さなかったが故に、自分も違和感の解決のための道筋ができた。そうして思い出した、これまでも仕事で「自分で決める」ことを大切にしていたのに、どうして、今回も解決せぬまま進めたのだろうと。でも、赤ちゃん自体がそれを気づかせてくれた。子育てのポリシーは、「自分で人生を決めていけるように」のはずだった。その力を信じること、それを見守ること。それが私の人生のポリシーであったと。今後も不安に思うことはあるが、我が子の、ひいては関わる全ての子どもたちの(本当は大人たちも)自分の力を信じたいと思います。